学資保険だけで学費はまかなえるか

学資保険の保険金の平均は約２００万円です。
それだけで学費は賄えるのでしょうか。

一番お金がかかる大学進学時を考えてみましょう。
多くの家庭は、大学の学費をねん出するために、１８歳満期で保険をかけます。
しかし、必要なのは大学の入学金だけではありません。
大学を併願すれば受験料もかさみます。
遠くの学校を受験するなら、宿泊費もかかります。
第一志望の大学の合格発表を待っている間に、保険として他大学の入学金を支払っておかなければならない事もあります。
そうしないと合格が取り消されてしまうからです。
入学前だけでもこれだけ必要なのに、進学すれば入学金、授業料、教科書代等がさらにかかります。
そうなると、保険金２００万円は初年度で使い切ってしまうでしょう。

幼稚園から大学までにかかる学費は、全て公立の場合でも約１０００万円だといわれています。
しかし保険金１０００万円の学資保険はほとんどなく、学費を保険金だけで賄うのは現実的ではありません。
月々の保険料の支払いが家計を圧迫してしまいます。
全て公立なら何とかなるかもしれませんが、私立高校に進学する事になったら予想外に学費はかかります。
子どもが２人、３人といたらなおさらです。
学資保険は途中解約すると元本割れを起こすものもありますから、無理のない範囲で加入する必要があります。

学資保険は、学費のだいたい半分を賄えればよいとされています。
残りの部分は貯金や積立などを賢く使って、教育費をねん出しましょう。